歴史的低迷の西武で唯一の光…防御率「隠れ1位」左腕は極貧打線でも無敗キープ中

公開日: 更新日:

 普段は厳しい表情を浮かべることが多い渡辺久信GM兼監督代行も、この左腕が投げる試合だけは安心して見ていられるのではないか。

 4日、西武ドラフト1位新人の武内夏暉(22=国学院大)がソフトバンク戦に先発。8回無失点の好投で今季9戦負けなしの5勝目を挙げた。新人左腕の開幕5連勝は1993年の杉山賢人以来31年ぶり。規定投球回に約8イニング足りないものの、防御率は驚異の1.10で隠れ1位をキープ。西武は武内が投げる試合だけは、首位を独走するソフトバンクすら寄せ付けない強さを見せ、およそ借金24を抱えるチームとは思えない。

 新人王間違いなしの活躍を見せる無敗男は、昨年ドラフトで3球団競合の末に西武が引き当てた。西舘(巨人)ら「東都7人衆」の中でも実力はピカイチ。西武は極貧打に悩まされ、武内の援護率は登板前までわずか1.68。2点失ったら勝てないチームで投げているにもかかわらず、援護率を上回る防御率で無敗を維持している。

 西武は今季、松井監督が途中休養するなど、歴史的低迷に喘ぎ、ここまでシーズン95敗ペース。なんとか2ケタ台に踏みとどまってはいるものの、武内がいなかったら、史上初の100敗は必至だ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな武内の武器は国学院大の鳥山監督いわく「打者を幻惑させる腕の振り」だという。いったいどういうことか。

●関連記事【もっと読む】…ではそれらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド