巨人阿部監督「長期政権」に現実味…「ほぼ平均値」のチームで首位ターン、オーナーお墨付き

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「首位ターンはうれしそうでした」

 巨人阿部慎之助監督(45)が昨22日、読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(67)に前半戦の首位ターンを報告後、冒頭のコメントである。

 89試合で46勝38敗5分け貯金8。阿部監督は「投手が頑張っているんだけど、『船迫と高梨がいて良かったですね』と言ってくださって。今後のチームのことを話させていただいた」と胸を張った。

 一方の山口オーナーはその後、都内で行われた12球団オーナー会議に出席。「首位ターンということで非常にありがたい。よくやってくれている。監督が最近のプロ野球の傾向をよく踏まえて、去年の就任が決まった頃からチーム作りを考えていた。それをブレずに進めているのがいい結果になっている」と阿部監督の手腕を評価した。

 実は今季の巨人のデータを見ると、突出した何かがあるわけではない。山口オーナーは「キャッチャー岸田がとても頑張っていて投手力が去年とは相当強化された」と指摘したように、チーム防御率2.41はリーグ3位。昨季、リーグワースト2位となる401もの四球を与えたことを問題視した阿部監督は就任以来、投手陣に「逃げるな。困ったらど真ん中」との方針を徹底させた。しかし、ここまでの229与四球は阪神広島に次いで3位。5位だった昨季よりマシとはいえ、これも平均値である。

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