甲子園初戦全カード勝敗予想!吉田輝星の弟を擁する金足農、センバツVエース離脱の健大高崎は?
第2日は大阪桐蔭と興南の好カード
7日に開幕する夏の甲子園大会の組み合わせ抽選会が4日に行われ、初戦の相手が決まった。
春夏連覇を狙う健大高崎は英明、6年ぶり6度目の優勝を目指す大阪桐蔭は興南と対戦する。初戦24試合の勝敗を占った。
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【第1日(7日)】
第1試合は高橋侠と脇本の2枚看板を擁する滋賀学園が有田工を下す。第2試合は2年連続出場の英明と今春センバツ優勝の健大高崎が激突。アマチュア野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏はこう見る。
「健大高崎はプロ注目の捕手で4番の箱山、3番の高山らが打率5割超え。センバツ優勝の立役者だった佐藤、石垣の2年生の2枚看板のうち、佐藤は左肘の故障で甲子園大会のベンチ入りメンバーから外れたが、最速153キロ右腕の石垣は健在。新たに下重、仲本が台頭した。特に下重は県大会2回戦で10連続奪三振。健大高崎は選手の層が厚い。佐藤の離脱は痛いが、初戦は突破するでしょう」
第3試合は近藤、知花、西川ら昨夏の甲子園経験者が残る智弁学園が岐阜城北を破る。
【第2日(8日)】
第1試合は大阪桐蔭と興南の好カード。在阪スポーツ紙デスクがこう言う。
「大阪桐蔭の投手陣は背番号16の最速151キロ右腕の2年生・森がエース格に成長。大阪大会決勝では先発を任されて15奪三振1失点の完投勝利を挙げた。背番号11の最速149キロ右腕の2年生・中野、背番号1の154キロ右腕の平嶋らを擁する投手陣は他校垂涎で、打線も能力が高い。打率.407の境と大阪大会の途中から4番に定着し、打率.583を残した徳丸が軸。高校通算33本塁打のスラッガー、ラマルの長打力も相手には脅威でしょう。興南の149キロ左腕の田崎も好投手ですが、大阪桐蔭が総合力で上回ります」
第2試合は春の九州王者の明豊が小松大谷に勝つ。第3試合は春の近畿王者の京都国際が札幌日大を下す。
【第3日(9日)】
第1試合は花咲徳栄と新潟産大付が対戦する。高校野球雑誌「ホームラン」の元編集長・戸田道男氏はこう見る。
「ドラフト候補で今大会注目の花咲徳栄・石塚の遊撃の守備は一見の価値があります。打っては打率.462。3番で主将の生田目も.391。ポイントは5番の田島で、2年生の逸材ですが、県大会の途中からパッタリと当たりが止まりました。ただ、能力的には来年のドラフト候補にもなり得る選手で、田島が復調すれば、上位進出も狙える総合力があります。初戦は難なく突破するでしょう」
第2試合は金足農と西日本短大付が顔を合わせる。前出のスポーツ紙デスクがこう言った。
「西短はチーム打率.381の強力打線。金足農は2年生の吉田が4完投とスタミナは十分で、兄の輝星が引っ張った2018年以来の旋風を狙っていますが、総合力で西短が上です」
第3試合は2年生主体ながら、春の東海大会準優勝の菰野が南陽工を下す。