大谷の投手リハビリ本格化は打撃に大いにプラス!日本ハム栗山前監督が語っていた「二刀流のメリット」
リハビリは順調、9月にはブルペン入りか
来季の二刀流復活に向けて、さらに前進だ。
日本時間15日、ドジャースの大谷翔平(30)がブルワーズ戦の試合前練習で、昨年9月の右肘手術後初めて、マウンドを想定した約18メートルの距離で捕手を座らせ、12球を投げた。球速は143キロを計測したという。
直前に約45メートルの距離で約50球のキャッチボールも行った大谷は今年3月に、術後初めて15メートルの距離で投げ始め、現在は70メートルを8割強の力で投げているという。9月にはブルペン入りするとの見方もある。リハビリは順調に進んでいるようだ。
が、投手としてのリハビリが進むにつれて、打者としてのパフォーマンスに悪影響を及ぼしかねない、との見方もある。
「大谷は今後、投手としての調整により多くの時間を割き、神経を使うことになる。今季は打者に専念することで体への負担は減ったが、投手の練習量が増えればその分、疲労は蓄積しやすくなる。これが打撃に影響を及ぼしかねないと見る専門家もいます」(現地特派員)
大谷は前半戦を折り返した6月下旬、報道陣から「投手をやらないことが打撃に好影響を与えているのか」と問われると、「うーん、どうなんですかね」と一呼吸置いたうえで、「確実に運動量が少ないので、リカバリーはしっかり取れるっていうのは間違いないと思うので」と話していた。
打者に専念する今季は15日現在でリーグトップの37本塁打、同2位の86打点、同6位の打率.295をマーク。三冠王を視野に入れている。さらに同2位の35盗塁をマークし、すでに「35-35」をクリア。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、出場118試合目の「35-35」達成はメジャー史上2番目の速さだという。過去に5人しか達成していない「40-40」はおろか、史上初の「45-45」を成し遂げる可能性もあるが、それもあくまで打者に専念できているからこそ、というわけだ。