巨人・戸郷 今季初“特攻指令”に腕をぶしたモチベーション 裏には《メジャーは中4日が基本》
指揮官の“特攻指令”も難なく乗り切った。
巨人のエース戸郷翔征(24)が昨5日、岐阜で行われたヤクルト戦に、今季チーム初となる中4日で先発。二回以降無安打に抑える好投で7回103球で1安打無失点。3年連続の2ケタ10勝目(7敗)をマークした。
勝負どころの9月の戦い方として阿部慎之助監督(45)は「これからは戸郷と菅野は中4日起用で回すこともある」と今まで封印していた中4日を解禁すると宣言した。一方の戸郷は涼しい顔で「毎年この時期になると中(登板間隔)を詰めたりして投げさせてもらっているから大丈夫。サウナに入ったり疲労感を抜くこと」とコンディション調整を第一に準備を進めていた。さる球界関係者がこう言った。
「8月は1日の阪神戦に登板したのを皮切りに、中6日で広島、中5日で阪神、中7日で広島、中8日で阪神と、全て優勝争いのライバル相手に投げて、2勝2敗ながら完封勝利2度と奮闘。灼熱の8月に登板間隔が一定じゃなかったことでさえ過酷なのに、そこから今回の中4日にむしろ、腕まくりしていたそうです。優勝争いの中、チームを引っ張るというエースの自覚はもちろんあるでしょう。ただ、他の理由もあるというのです」