広島は大砲、中日は先発の補強が最重要課題…惨敗の両軍が早くも探る「逆襲の一手」
29日、マツダスタジアムでデーゲームを戦った広島と中日は来季、巻き返しを図れるか。
阿部巨人がV1を達成した今季、広島は8月には首位に立ちながら、9月に急失速。中日は3年連続最下位の危機に直面している。
このままなら来季も苦しい戦いを強いられかねないが、両軍の課題は明確だ。
広島は打線の強化が急務。投手陣は先発、リリーフともにリーグ屈指の陣容を誇る一方、チーム打率.239、本塁打51はリーグワースト。403得点も同5位と貧打解消が来季の最重要課題だ。
「4番打者を補強できるかどうかでしょう。かつての鈴木誠也(現カブス)とまではいかなくとも、2010年代に活躍したエルドレッド(7年通算133本塁打)くらいの助っ人が獲得できれば、秋山、小園、坂倉ら脇を固める選手がさらに生きます」(地元マスコミ関係者)
一方の中日は投手陣の整備が課題だ。
この日先発し、最優秀防御率のタイトルが決定的な高橋はともかく、左腕エースの小笠原がメジャー挑戦する可能性があるうえ、柳は今季4勝5敗、防御率3.76にとどまるなど、衰えが垣間見える。