巨人・菅野智之を欲しがるメジャー球団とその条件は…《大谷ドジャースの可能性は低いが…》
巨人・菅野智之(34)が最多勝と最優秀勝率の投手2冠に輝いた。
今季は15勝3敗で防御率1.67の好成績で、最多勝は4年ぶり4度目。昨季は4勝8敗に終わったが、「15勝と最多勝」の目標を見事にクリアした。
すると、本紙が8月に「巨人・菅野『35歳メジャー挑戦』浮上の悪い冗談」と報じた通り、先週末、「菅野が今オフメジャー挑戦」のニュースが駆け巡った。
4日夜、米スポーツ専門局ESPNが報道したことで5日に菅野が取材に応じ、「球団には自分の意向を伝えさせてもらって、僕自身も向こうでプレーするという気持ちでいる」と堂々と海外FA権の行使を表明したのだ。
4年前の2020年シーズン終了後にポスティングシステムでのメジャー移籍を模索した際は、契約合意に至らなかった。昨季は4勝8敗と低迷したが、メジャー情報を収集するなど、諦めていなかったという。「行けなかった時の、そういうのはずっと僕の中であったので、こういう決断をした」と夢だったメジャーへの強い思いを明かした。
ドジャースのベッツらを顧客とする代理人事務所のVCスポーツグループと契約したと報じられているが、菅野を欲しがりそうな球団はどこかーー。大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏が「まずドジャースの可能性は低いでしょう」とこう言った。
「故障者は多いが、グラスノーなど駒はいる。今オフのFA市場1番人気の21年のサイ・ヤング賞・バーンズ(オリオールズ)を補強するのではないか。佐々木朗希(ロッテ)も狙っていますから」
本命はどこか。友成氏が続ける。
「メッツではないか。ソフトバンクからFAで千賀を獲得した2年前の22年オフは、千賀やバーランダーなど超大型補強を敢行。しかし、地区4位に沈み、昨年オフはコーエンオーナーが『一からチームをつくる』と育成重視を宣言。目立った補強を行わず、今季は勝ち越しも危ういといわれる中、プレーオフへの進出は果たしたものの、今季1試合しか登板していない故障明けの千賀が地区シリーズの第1戦の先発を任されるほど投手陣は脆弱。昨オフに同オーナーが会食をするなど、本気で獲得を狙った山本由伸にフラれたことも大きい。日本人選手に興味があり、30球団で最も資金力があるだけに、今オフは大補強に向けて、やる気満々のようです」
実際、メッツは菅野の投球をチェック済みという。