球界の重鎮・権藤博氏はむしろ「日本の投手は投げなさ過ぎ」…沢村賞また「該当者なし」で選考基準見直し案も
いかにも甘く、過保護でひ弱
5年ぶりの「該当者なし」となった。
28日に都内で行われた「沢村賞」の選考委員会。V9時代の巨人のエース、堀内恒夫委員長によれば、候補者としてセ最多勝の巨人・菅野智之(15勝3敗、防御率1.67)、戸郷翔征(12勝8敗、1.95)、DeNA・東克樹(13勝4敗、2.16)、パ最多勝のソフトバンク・有原航平(14勝7敗、2.36)、日本ハム・伊藤大海(14勝5敗、2.65)らの名前が挙がったというが、「帯に短しタスキに長しで、一本化することができなかった」とは堀内委員長の説明である。
沢村賞には、以下7項目の選考基準がある。
1)25登板以上
2)完投10試合以上
3)15勝以上
4)勝率6割以上
5)200投球回以上
6)150奪三振以上
7)防御率2.50以下
これをクリアした投手はおらず、戸郷が4項目を満たしたのが最多。分業制が進む昨今は特に、「10完投以上」「200投球回以上」のハードルが高く、今季もクリアした投手はセ・パでひとりもいなかった。