楽天は現場とオーナーの板挟み、中日は故障問題…新監督を悩ませる「逸材新人」のトリセツ
注目ルーキーたちもプロのスタートを切った。中でも、即戦力としての期待が高いのは、楽天の宗山塁(21=明大)と中日の金丸夢斗(21=関大)。昨秋ドラフトでそれぞれ5球団、4球団が競合した目玉新人だ。
「宗山は、昨季135試合にスタメン出場した村林(27)との遊撃争いに臨む。“20年に一人の逸材”と言われる文字通りの金の卵だけに、球団は営業面を考えても下駄を履かせたいのが本音でしょう。宗山がキャンプの実戦、オープン戦で期待通りの結果を残せば、三木監督も頭を悩ませることはないのですが、中途半端な成績だと判断が難しい。指揮官が実力至上主義を打ち出しても、楽天は球団やその上のオーナーの意向が現場に反映される特殊な球団。首脳陣が天の声に振り回される事態になれば、チームには早くも不穏な空気が流れることになります」(球団OB)
アマ球界ナンバーワン左腕と言われる金丸には故障の問題がある。昨年5月に腰の骨挫傷を発症し、実戦復帰まで4カ月を要した。順調に回復しており、新人合同自主トレではブルペンにも入ったが、キャンプは二軍スタートとなった。