巨人・田中将大は直球140キロちょいでも「なぜか抑える」…老獪“かわしの投球”の気になる今後
楽天から巨人に新加入した田中将大(36)が9日の阪神とのオープン戦に先発し、移籍後初めて甲子園のマウンドに上がった。駒大苫小牧高時代の2年夏に優勝、3年夏には惜しくも準優勝に終わった思い出の聖地。スタメン発表時には阪神ファンからも大歓声がわき起こった。
初回から3イニング連続で先頭打者を出塁させたものの、2併殺で切り抜けるなど、3回48球を投げて2安打1失点、2奪三振2四球。過去2試合でバッテリーを組んだ甲斐ではなく、この日は初めて大城卓とコンビを組んだが、「会話をしながらうまく投げられた。(投球内容は)納得いかない。本当に今日は(大城)卓三もそうですし、内野の守りに助けられて何とかこういう形になったかな」と冷静に振り返った。
最速は2月24日のオープン戦初登板から3試合連続で145キロ。直球はほとんどが140キロちょっとだった。テレビで解説を務めた阪神前監督の岡田彰布氏は「いい時を知っているので、それに比べるとねえ。やっぱりストレートのスピードとキレですよ。それがないとしんどい。変化球はうまく投げると思う」と鋭く指摘した。