『その「不調」、あなたの好きな食べものが原因だった?〔遅発型フードアレルギー〕』澤登雅一著
特別な遺伝病を除き、遺伝が関係する病気はせいぜい20~30%。残りの70~80%は運動や食事といった生活習慣病だといわれている。
本書はその食事に注目し、日本人の多くが抱える原因不明の「不調」の中に、遅発型フードアレルギーが隠れている可能性がある、と説く。
これはすぐに命にかかわるほど重篤な症状が出ないものの、慢性的な疲労や頭痛、めまい、眠気、肩こり、便秘、肌荒れ、アトピー性皮膚炎などといった症状となって表れるそうだ。
実際、開業医である著者が「不調」を訴えた人を検査したところ、9割が遅発型フードアレルギーの陽性だったという。
本書は、アレルギーの原因となる物質を含む食べ物の除き方、その効果を報告している。不調に悩む人におすすめの一冊だ。
(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1300円)