「ラ・ミッション」佐藤賢一著

公開日: 更新日:

 幕末期に徳川幕府に軍事顧問として雇われたフランス軍人ブリュネ。新選組の土方歳三が会津藩にも頼らずに「てめえが抱える了見に、てめえの命をかけて殉じる。その潔さが士道ってもんだ」と言うのを聞いて感銘を受ける。なるほど、士道(エスプリ)か。やがてブリュネは軍事顧問団を率いて、エゾ共和国独立を目指す土方や榎本釜次郎(武揚)らとともに函館の五稜郭に立てこもった。そんな彼にフランスから帰国命令が出されるが、それに反して戦いを続けようとする。

 映画「ラストサムライ」の主人公、オールグレン大佐のモデルとされるフランス軍人を描いた歴史小説。(文藝春秋 1850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり