「慰安婦問題をこれで終わらせる。」松竹伸幸著

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 右派と左派が対立したまま、韓国側からも強い主張が繰り返され、解決の道筋が全く見えない慰安婦問題。いまや外交上も安全保障上も日韓関係を揺るがすトゲのような存在となっている。この硬直した状況から抜け出し、着地点を見つけるためには何が必要なのか。本書は、慰安婦問題の本質を整理した上で導き出される「リアルな解決法」を探った提案の書だ。

 かつて共産党で安全保障と外交を担当する安保外交部長を務めた経歴を持つ著者は、右派にも左派にも良識派が存在し、対立軸は固定的でも絶対的でもないことを示しながら、理念だけに拘泥しない右派的ともいえる現実的なアプローチを左派が行うことによって韓国との関係改善の道が開けると説く。

 同胞からのバッシング覚悟で日本との和解を呼びかけた韓国人教授の本「和解のために」に刺激を受け、日本人も日本人に向けて同様のことをやらねばと決意して本書を書いたという決意の強さが伝わってくる。(小学館 1500円+税)


【連載】週末に読みたいこの1冊

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