「人生下り坂最高!」 火野正平、NHKチームこころ旅著

公開日: 更新日:

 火野はテレビ番組「にっぽん縦断こころ旅」で、視聴者の手紙に書かれた情景を目指して自転車で旅に出る。

 東日本大震災の2年後、被災地を自転車で走ったら、多くの人から逆に「頑張ってください」と言われた。自分がよっぽどしんどそうに見えたのか。でもあの人たちは「頑張って」と言われ続けるより、ほかの人に「頑張って」と言うほうが力になるのかもしれない。石巻で出会った女子高生と何もなくなった街を見渡す日和山に登った。「明るくてよかった」と言ったら、「悲しんだり泣いたりすることがあったから、今はっちゃけていられるんだよ」の言葉にグサッときた。

 旅で出会った人や風景をつづったエッセー。(ポプラ社 1400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動