「呼吸で心を整える」倉橋竜哉著
常にイライラしている、不安感が続く、寝付きが悪い……。こうした不調は、呼吸の仕方ひとつで改善される可能性が高いという。
呼吸は自律神経の支配下にあり、心臓の動きや発汗などと同様に自分で意識しなくても自然と行われているもの。しかしその一方で、自分の意思で深く吸ったり吐いたりもできるという特徴がある。そのため、意識して呼吸をコントロールすると、自律神経の働きもコントロールでき、リラックスや興奮の切り替えがしやすくなるのだ。
本書では、心身に働きかけるさまざまな呼吸法を紹介しているが、基本となるのが“息を吐き切る”を意識すること。おのずと深い呼吸ができるようになり、心が落ち着いたり集中力が増す効果が表れるはずだ。(フォレスト出版 900円+税)