実験日に海外出張も…理研調査委「小保方データ」捏造認定
理化学研究所の調査委員会は26日午前、記者会見を開き、小保方晴子元研究員(31)に対する調査結果を明らかにした。
委員長の桂勲・国立遺伝学研究所所長は「科学的検証から、STAP細胞というものがなかったことはほぼ確実」と断じた。また、小保方氏が論文では実験した日に海外出張していたり、調査委のヒアリング調査に「元のデータを持っていくと『これでは使えない』といわれたので、操作した」と“不正”への関与を認めたことも明らかにした。小保方氏から実験記録の提出はほとんどなかったという。
理研はSTAP細胞は既存の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)が混入したものである可能性が高いとする報告書をすでに公表しているが、小保方氏は「私はES細胞を混入させたことは絶対にありません」と関与を否定したという。