水島宏明・法大教授が危惧「TVの萎縮はバラエティーにも」

公開日: 更新日:

【水島宏明・法政大学教授】

 いまこそ、広い意味での“報道”のあり方が問われている。各局ともに、そんな段階での番組改編を迎えました。

 自民党テレビ朝日とNHKへの聴取を行った一件は、政権がテレビの中身に対して露骨に口を出し始めた象徴的な出来事といえます。これは報道にとってかなり危機的な状況です。しかし、この春の番組改編を見ても、テレビ側が現状に抵抗している気配は感じられません。

 TBSは朝のニュース番組のキャスターやコメンテーターを入れ替えて、フジや日テレの視聴者である若い層を意識した改編を行いました。ニュース解説が少なくエンタメ色が強いニュース番組作りは、これで各局横並びになってしまった。

 前回の衆院選挙の頃から、昼のワイドショーでも政治的なテーマが扱われる場面が減っています。当時、自民党が出した要請書がきいているのでしょう。選挙はもちろん、TPP問題のように「この日本をどうすべきなのか」といった類いの話題が、どんどん減っています。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差