トランプ氏暴言で波乱 宮本エリアナの「世界大会」どうなる?
来年の米大統領選挙に共和党から出馬を表明しているドナルド・トランプ氏(69)。「メキシコ移民は麻薬密売人と強姦魔」などと差別的な発言を繰り返し、アメリカ社会に波紋を呼んでいるが、その影響が世界的イベントにも飛び火した。来年の「ミス・ユニバース世界大会」の開催が危ぶまれているのである。
ミス・ユニバース世界大会は総資産40億ドル(約5000億円)とされる“不動産王”トランプ氏(トランプ財団)と、米放送局NBCが共同出資して毎年1月に開催される。ところが、一連の発言を受け、NBCは今年6月に放送中止を決定。メディアの総攻撃もあり、大会の開催そのものが怪しくなってきた。
トランプ発言にカンカンのメキシコは、今大会に代表を出場させないと発表。コロンビアもボイコットを決めた。これで俄然、注目を集めているのが、今年3月にミス・ユニバース日本代表に選ばれたモデルの宮本エリアナ(21)だ。アフリカ系アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれた宮本は、ハーフとして初めて日本代表になり、「日本と世界から人種への偏見をなくしたい」と訴えていた。