「夜ヒット」で一世風靡…芳村真理が二十数年ぶり司会で復活
1970年代から90年代にかけて「夜のヒットスタジオ」「3時のあなた」「料理天国」などの司会を務め「女性名物司会者の草分け」とされる芳村真理(80)が二十数年ぶりに歌謡祭の司会を務めることが分かった。芳村が復活するのは日本歌手協会が東日本大震災被災地支援チャリティーを兼ねて9日に開く「第42回歌謡祭」(東京・五反田、ゆうぽうと、昼の部10時30分開演)だ。
「芳村が自身の代名詞ともいえる“ヒットスタジオ”を降板したのは88年。“息子よりも年下の出演者が増えて、私はもういいかなと感じた”のがその理由だったとか。その後、92年に『料理天国』が終了すると、本格的にテレビからは遠ざかり、以前から興味のあった森林の育成事業などに携わってきたのです」(芸能関係者)
それがまたどうして今回だけ? 出演交渉にあたった日本歌手協会理事で歌手、作曲家でもある合田道人氏が言う。
「大震災以降、この歌謡祭は被災地支援チャリティーも兼ねていますが、実は真理さんが戦時中に疎開していた先が宮城県石巻市で、ずっと復興のお手伝いをしたいと考えていたそうなんです。ちょうどそんなタイミングのところにお話をお持ちしたことがひとつ。もうひとつは今回の歌謡祭は戦後70年ということもあり、“戦後”ということもテーマにしようと考えていました。そんなお話をしたところ、それにも賛同していただきまして、二十数年ぶりの“復活”となった次第です」
ちなみに当日の出演者は、あべ静江、大川栄策、千昌夫、園まり、中村晃子、新沼謙治など「夜ヒット」世代がズラリ。あの世代が懐かしい人には必見だ。