斉木しげるが語る「シティボーイズ」2人との“阿吽の呼吸”
個性派バイプレーヤーとして異彩を放つ斉木しげるさん(65)。バラエティーやトークライブも手掛けるが、きたろうさん(67)、大竹まことさん(66)とで結成したコントユニット「シティボーイズ」が飛躍のきっかけとなった。
きたろうさんと大竹さんに知り合っていなかったら、恐らく今の僕は存在していなかっただろうなと思います。2人と出会ったのはもう44年前、1971年4月です。当時、私は21歳で、3人ともある劇団の養成所に入所したばかりでした。それ以来ですから、離れて暮らしてる親、兄弟よりもずっとベタな付き合いですね。
しかもきたろうさんの嫁さんは元劇団仲間で、僕は大竹さんが店長をしていた喫茶店で知り合った女性と結婚した。プライベートでも3人の関係はすごく濃いんです。
僕らはその後、同じ養成所仲間の風間杜夫や岡本麗らと、劇団「表現劇場」を結成して、アングラとは一線を引いた小劇場演劇を始めたのですが、それだけでは食えません。やむなく、生活のために喫茶店の雇われ店長をしてました。