「スター・ウォーズ」最新作 常識を覆す話題作りと宣伝戦略
16年正月興行の大本命「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の画期的な宣伝展開と話題作りに多くの映画関係者が驚いている。話題の多さや大量露出に、だれもが圧倒されているのだ。
宣伝展開で目立つのは多くの企業と連動して展開しているタイアップのテレビCMスポット。量が半端ではない。メーンのキリンビバレッジ関連では、それぞれバリエーションが違う商品のCMに映画の映像が大量に流れ、見ない日はないくらいだ。
話題なのは公開初日。12月18日午後6時30分から全国一斉に上映が行われるが、これが画期的なのだ。ちなみに18~20日の上映全7回のみに限り、日付が印字されたメモリアルのパンフレットが購入できる特典もある。
さらに、前売り券はこの1カ月余り、セブン―イレブンだけで販売されている。通常の映画は当然ながら映画館で前売り券が買えるが、同作品に限ってセブン―イレブンの店舗でしか買えない特殊ケースとなった(11月18日からは他のコンビニでも発売されたが)。
入場料金も一部の映画館で上げた。東宝系のTOHOシネマズでは、日劇、新宿、六本木などで一般料金2000円を設定。高くないかとネットで取り沙汰されたが、これは言ってみれば作品の差別化である。