熊本地震の影響が随所に テレビの現場はピリピリムード
九州・熊本地方を襲った大地震は、いまだ収束する気配がない。そんな中で改めて注目を集めているのが震災を報じるテレビ局の姿勢だ。
「とくに頭を抱えているのがバラエティー番組のスタッフです。ここ1週間はオンエアする前にチェックして、熊本県に関するネタを先送りにしました。続いて番組テロップから潰れる、倒れる、崩壊など地震を想起させる表現を省きました。当然ですが、熊本など九州地方のロケはすべて中止です」(事情通)
放送日をずらさざるをえなくなったのは日本テレビの福士蒼汰&土屋太鳳主演連ドラ「お迎えデス。」。当初、初回は今月16日だったが、1週間遅らせて23日になった。
「遅らせた理由はタイトル。局内でも、さすがに『お迎えデス』は不謹慎となった。死をお迎えにいくという意味にとられますからね。震災で亡くなった方が増えている段階で、一時はタイトルの変更も真剣に検討されました。結局議論の末、1週間遅らせるという結論になりました」(日テレ関係者)
自主規制という形で対応するバラエティーのスタッフ以上に、神経をすり減らしているのが現場で活躍する報道局の記者たち。そのプレッシャーはハンパではない。