89歳で死去 西城秀樹“育ての親”芸映・青木伸樹会長の功績
かつて西城秀樹、浅田美代子、岩崎宏美らが在籍していた大手芸能事務所「芸映」の青木伸樹会長が12日、心不全のため亡くなった。89歳だった。
青木氏が社長に就任したのは1968年で、前任者は俳優の伴淳三郎。決して創業者だったわけではない。
「戦後の芸能界がその筋の人たちに牛耳られていた時代から、徐々に近代化され、70年代以降“アイドル全盛期”を迎えます。そうした中、芸能界のど真ん中にいた人ですね」というのは芸能評論家の肥留間正明氏だ。
芸映発展の最初のきっかけは1972年の西城秀樹のデビューといわれる。
「ヒデキは今でこそ郷ひろみ、野口五郎と並んで『新ご三家』といわれていますが、デビュー当時は2人から出遅れていて、『紅白』にもなかなか出られませんでした。そうした中、アイドルとして初めて野球場を借りてコンサートを開くなどして徐々に知名度を高め、デビュー3年目にしてようやく『紅白』にも出場できた。このへんの目の付けどころは青木さんのセンスといっていいでしょうね」(肥留間氏=以下同)