リオ五輪でも大ヒンシュク 日本インタビュアーの低レベル
■安っぽい感動の押し売り
お粗末なインタビュアーに限って、両親や家族の話題を出す“泣き落とし”が得意技。銅メダルに終わった男子66キロ級の海老沼匡(26)に「4年前と違うメダル。一番違うのは、共に歩まれた奥さまがいるということじゃないですか?」と聞いたり、同じく銅メダルの女子52キロ級の中村美里(27)に「アリーナではご両親が目の前で見つめる中での試合でした」と囁いてみせる。安っぽい感動の押し売りに聞いている方が興ざめしてしまう。
現地取材記者がこう言った。
「とんちんかんと言えば、某民放テレビ局のクルーたちは、『JAPAN』というロゴの入ったお揃いのオリジナルジャージーを作ってリオに乗り込んでいる。選手以上に舞い上がり、すっかり日本代表の気分なのですから呆れてしまいます。かと思えば、民放キー局の某アナは柔道の選手に『五輪と他の大会は違いますか?』という当たり前の質問をして周囲を凍りつかせていました」
例えば、NHKはロンドンより48人増の288人のスタッフを現地入りさせている。8Kによる「スーパーハイビジョン試験放送」実施による人員増加なんだとか。画像の質がどれだけ上がっても、低レベルな内容が五輪を台無しにしている。