テレ朝社長「報ステ成功」発言で拍車かかる大物MC不要論
「上期最大の収穫は『報道ステーション』の成功」
9月27日にテレビ朝日の会見で早河会長兼CEOが語ったコメントが、注目を集めている。
ここ半年の平均視聴率は11.4%で昨年同時期と同じだ。それでも「最大の収穫」なのは、古舘伊知郎降板の影響がなかっただけでなく、高額ギャラを払わずに済んだことを指すのだろう。新任の富川悠太(40)はテレ朝社員で、給与のみ。古舘の高額なギャラを考えれば、半年で億単位が浮いたことになる。それで視聴率が現状維持ならコスパが最高! というわけ。
富川のキャスターぶりもフレッシュと評判がいい。富川を支える小川彩佳も毅然とした感じが視聴者に受けている。
「“ニュースが見たいだけで古舘が見たかったわけじゃなかった”という感想がネットにありましたが、よくも悪くも個人的な意見を述べ、独特の切り口の古舘さんのようなMCは今は求められなくなった。他のニュースにも共通しますが、意見が正論で鋭くても、熱く語られると視聴者は鬱陶しく感じてしまう。報道は当たり障りがなくても、解説や取材の裏話を伝えてくれるだけでいいということを古舘降板で気がついた視聴者が多いのでは。ただし、『報ステ』の高視聴率は古舘さんが12年かけて築いた視聴習慣と番組スタイルのおかげ。富川がその基本を忘れたら、一気に失速するかもしれまん」(作家の松野大介氏)
大物MC不要論に、さらに拍車がかかることになりそうだ。