「逃げ恥」不器用男子 星野源が醸す“非イケメン”の安心感
ヒット中のTBS系火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(通称「逃げ恥」)で新垣結衣(28)と共に注目されているのが、マルチタレントの星野源(35)だ。
このドラマのキーワードは「ムズキュン」。恋愛がなかなか発展しない“ムズムズ”するところに“胸キュン”するという造語。「会えない」「すれ違い」という恋のストレスはSNSで解消され、今どきは恋愛が遅々として進まない状態を「ムズキュン」と言うらしい。そんな恋愛経験が少なく、気難しそうで不器用な男子を体現している星野についてコラムニストの桧山珠美氏は「日本で一番童貞が似合う男」とこう続ける。
「ラジオではエロ話満載で、自然体で好きなことだけを仕事にしている感じが共感されている。昔の福山雅治と似ていますね。福山はイケメンだけに計算では? と、うがった見方をされたけれど、星野源にはそれがなく信頼できる。しかも、彼に関心を持つと、俳優、バンド、文筆業と引き出しが多く、ネットカルチャーとも親和性が高い。そんな奥の深さが文科系男女に支持されているのです」
見た目は地味だが、私生活では女優の夏帆、二階堂ふみ、歌手のaikoと女性遍歴が華やか。NHKの有働由美子アナのお気に入りともいうが、「それでも実体がなさそうに思わせるものが星野源にはある。“福山ロス”の傷を癒やすに十分な存在です」(前出の桧山氏)。
イケメンじゃないから信用がおけるという星野。時代はどんどん変わっている。