野口みずき“育ての親” マラソン「ナショナルチーム」に疑問符

公開日: 更新日:

 日本陸連は4月1日にリオ、東京五輪に向けたマラソン強化の一環として「ナショナルチーム」を編成した。代表選手とそのコーチが集まり、合同合宿を行ったり、トレーニング法などを共有することで全体の底上げを図るというものだが、アテネ五輪金メダルの野口みづきを育てた藤田信之氏は、そのあり方に疑問を呈している。

――昨年の大阪国際女子ではペースメーカーを置くのを禁止するなど、陸連は改革に重い腰を上げ始めました。

「ペースメーカーは不要です。記録を狙うためには、普段の練習の中でペースは覚えるものです。野口はつけたがらなかったし、むしろ嫌がっていました。世界選手権や五輪で戦う相手になるのは、多くても10~20人。その選手たちがどんな練習をしているのか、どんなレース展開をするかは情報収集するべきです」

――4月にナショナルチームが発足しましたが。

「ナショナルチームといっても、実業団に所属するコーチが他の所属の選手を指導するのは難しい。実業団チームの色が付いたままの指導者と選手ではなく、例えば、五輪までは両者を所属先から出向させてナショナルチームを組み、指導できる体制にしないと難しい。実業団から派遣されたままのコーチなら、自分の選手を強くしたいと思うのが道理です。単に数回の合同練習だけで本当に強くできるのかなと思いますね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ