CSそっちのけで最多勝優先 ロッテが涌井“酷使”の前代未聞
正気の沙汰とは思えない。
6日の楽天戦に先発したロッテの涌井(29)。1日の前回登板から中4日だが、伊東監督と本人は個人タイトルを重視。その甲斐もあってか延長十回まで投げて大谷(日本ハム)と並ぶリーグ最多の15勝目を手にした。
しかし、エースをここまで酷使してCSはどうするのか。
日ハムとの初戦は10日。涌井は1日にも114球を投げており、この日も137球。中3日の初戦に間に合うわけがなく、11日の2戦目も中4日では微妙だろう。3戦目に至っては、そもそも連敗すればチャンスすらない。
チームのために個人記録を犠牲にするケースは過去に多くあったが、その逆は前代未聞。どうやらロッテはCS初戦敗退がお望みのようだ。