「賞金女王」は断然有利も イ・ボミにかかる2億円超えの重圧
【伊藤園レディス】
女子ツアーは賞金女王レースが大詰めを迎えた。
ランク1位のイ・ボミは1億8981万円、同2位のテレサ・ルーは1億3577万円で、その差は5404万円。
今季はこの試合を含めて残り3試合だ。ボミはあと696万623円加算すれば初タイトルが手に入り、テレサが逆転するためには3連勝(6100万円)が絶対条件となる。
今週、テレサが勝っても、ボミが3位までに入ればタイトルも決着がつく。こう見ればボミが断然有利だというのがわかる。
その2人が大会2日目に最終組で一緒に回り、ボミが「(テレサに)負けたくないです。私もいいプレー見せたい」と言えば、テレサは「いつも一緒に回りますから特別な気持ちはない。(プレッシャーをかけることは)考えていない。向こうも強いから」と火花を散らしている。
ただ、ボミは相当ナーバスになっている。
「テレサに追い上げられ、相当なプレッシャーを感じているようです。というのもマスコミ各社が賞金女王はほぼ確定だからと取材を申し込んでも、“まだ決まっていないから”と慎重なんです。テレサとの賞金差だけでなく、母親の一言も重くのしかかっているようなのです。“アナタが2億円を超えれば賞金女王は間違いない”とムチを入れられたわけですが、これまで女子ツアーで2億円を突破したプロは一人もいない。それをスポーツ紙が“新記録達成か”と取り上げたものだから2億円という目標が高すぎて、ヘトヘトになっているようです」(スポーツ記者)
いずれにしろ、賞金女王タイトルのガチンコ勝負は、韓国選手と台湾選手とで、がぜん面白くなっているのは間違いない。