「スプリット使え」 ナのスカウトがマエケンの配球に警鐘
ドジャースへの入団が決まった前田健太(27=前広島)に重大な欠陥が囁かれ始めている。
といっても肩や肘ではない。配球上の問題だ。前田は日本でスライダー、チェンジアップ、スプリットを中心に配球を組み立ててきた。左右の打者で配球は偏っており、右打者にはスライダーとチェンジアップ、左打者にはカーブとチェンジアップを投げ分けていた。
スプリットも持ち球のひとつだが、スライダーが有効だからだろう。特に右打者に対してスプリットは、ほとんど使わなかったという。
日本ではスライダー、チェンジアップ主体の単調な投球でも抑えられたが、メジャーでも通用するとは限らない。
特にドジャースが所属するナ・リーグ西地区各球団の主砲は右打者が目白押し。昨季、本塁打(42)、打点(130)の2冠を獲得したロッキーズ・アレナード、3割、30本、100打点を記録したダイヤモンドバックス・ゴールドシュミット、強打の捕手として知られるジャイアンツ・ポージーら、いずれもメジャーを代表する強打者だ。