「ダルビッシュ参考に」 創価大・田中正義が食事法明かす
今年の野球界はこの男が中心だ。今秋ドラフトの超目玉候補は、昨秋の新チーム発足時に志願して主将に就任。右肩の違和感のため、4月30日の試合後に創価大の岸雅司監督は「投げさせるつもりはない」と話し、春のリーグ戦登板は絶望的となったが、プロのスカウトの評価は変わらない。史上初の全12球団から1位指名を受ける可能性もある今、最速156キロ右腕に本音を聞いた。
――大学3年時のNPB選抜との壮行試合で4イニングを7者連続を含む8奪三振で無失点。一躍プロから注目を浴びる存在になった。自信が確信に変わった?
「あれはデキ過ぎでした。それより前の2年生春の大学選手権の1回戦(仏教大戦)、初めての全国大会で東京ドームという舞台でいいピッチングができた。そっちの方が大きな経験になりました。自信になったというか、ひとつ成長できたのは、プロとの試合よりそっちの全国大会ですね。でも、今も自信や確信があるかといったらないんですけど……」
――最速156キロ。プロは直球を高く評価している。同じ年では日本ハムの大谷は163キロ。阪神の藤浪もいますが意識していますか?
「まっすぐが一番大事な球種だと思っていますが、大谷君は雲の上の存在というか、凄いという意識しかないです。(阪神の)藤浪君もそう。高校時代から2人とも次元が違うという感じでした。でも、いつか同じ舞台でやってみたいなというのはあります」
――創価高校時代は肩を痛めて途中から外野手。最後の夏は2試合リリーフで4イニング投げたのみ。高校時代に痛めた肩は深刻な状態だったのですか?
「高校3年の時はそれほど痛くはなかったんですが、投手の練習をできていなかったので。2年生くらいまでは外野はできたけど、投手をやるには不安があるという痛みでした」
――大学2年生で中央球界に飛び出した印象ですが、1年の時はリハビリですか?
「そうですね。トレーニングであったり、体づくりを中心にやっていました。1年生の秋に初めて公式戦で投げました」
――今は高校時代エースだった同級生の池田(創価高)と秋元(三浦学苑高)を加えた3本柱で日本一を目指している。
「みんなで切磋琢磨しています。池田がいい投球をすればうれしい。池田も大きなケガ(高3夏の大会で右膝前十字靱帯を断裂)を経験しているので、最終学年で何とか今までの苦労が報われるといいなと思っています」
――好投手が3人いれば、連投など酷使されないで済む。
「自分のことだけを考えれば、もちろん連投はない方がいいんでしょうけど、ボクはどんな形であれ、とにかくリーグ優勝できればいいと思っているので。去年は全国大会に出られなかったし、泥くさくやって日本一になるまで勝っていきたい」