原沢と金争う柔道100kg超級“最強テディ・ベア”の実力
世界最強を決めるリオ五輪男子柔道100キロ超級に世界ランク2位の原沢久喜(24)が登場する。原沢の金メダルに大きく立ちはだかるのが同1位のテディ・リネール(27=フランス)だ。順当にいけば決勝で対戦する。
テディ・ベアの愛称を持つリネールは身長204センチ、体重140キロの巨漢。07年の世界選手権を史上最年少の18歳で制してから、前人未到の8度の世界チャンピオン。五輪でも北京で銅、ロンドンでは金メダルを獲得している。昨年の世界選手権(カザフスタン)、今年4月の欧州選手権(ロシア)も制し、“ノリノリ”でリオに乗り込んできた。
リネールは国際大会に登場した06年以来、8回しか負けていない。最後に負けたのが、10年の世界選手権(東京)決勝だ。この時、リネールを倒したのは、当時20歳の上川大樹だった。上川は延長に入り「相手が伸びきっていた」とみて支え釣り込み足を連発。2-1の判定で勝った。「俺は無敵になったら引退するが、まだそうではない。だから柔道を続けている」と豪語する“テディ・ベア”を原沢は畳に叩きつけられるか。