直前に佐々木を回避…阪神ドラ1で大山獲得の“真相と今後”
「そりゃあサプライズやろ。虎番もビックリしてたぐらいやからな」
ある阪神OBがこう語るのは、20日に行われたドラフト会議における阪神の1位指名についてだ。OBの間では、いまだに「なぜ佐々木じゃなかった?」との声がくすぶっているのだ。
阪神は当初、1位指名は桜美林大の150キロ右腕・佐々木千隼に決めていた。ところが、直前情報で方針を変えたという。
別のOBがこう言う。
「ドラフト前は他球団の指名選手をシミュレーションするのだが、田中正義(創価大)を1位指名で行くとみていたある球団が、当たりくじを引けなかった場合は大山を外れ1位で指名するという情報を得たようだ。情報が確かなら、1位で佐々木が取れたとしても2位指名の時には大山はいない。そこで大山を1位指名した。それだけ金本監督は大山に惚れ込んでいたのだろう」
終わってみれば、佐々木を1位指名する球団はなく、外れ1位で5球団が競合。田中を逃したロッテが佐々木の交渉権を得た。結果論ではあるが、阪神は佐々木を単独1位指名しても、2位で大山も獲得できたかもしれない。