決勝も劣勢必至…鹿島クラブW杯“大番狂わせV”へどう戦う
FIFA主催の公式大会の決勝でスペインの名門レアル・マドリードと真剣勝負できるチャンスが、Jリーグ鹿島に転がり込んできそうな雲行きだ。14日のクラブW杯準決勝で鹿島が南米王者ナシオナル(コロンビア)を撃破し、アジア勢として初めて決勝に進出。15日の準決勝で北中米カリブ海王者アメリカ(メキシコ)を“打ち負かすハズ”のレアルと戦う公算が強まったのである。
もちろん真っ向勝負を挑んでも勝てるワケがない。そうかといってホンの数%とはいえ、ジャイアントキリング(大番狂わせ)の可能性もゼロとは言えない。サッカージャーナリストの六川亨氏が「ナシオナル戦で起きた『鹿島に有利に働いた場面』が、いくつか再現できれば鹿島に勝機が生まれる」とこう続ける。
「前半33分に鹿島がPKを得ましたが、競り合いでの混戦でDF西が倒された際、FIFAの主催大会で初めて導入されたVARs(ビデオアシスタントレフェリー)が採用され、鹿島がPKを獲得して先制点をゲットした。個人的にはPKとは思えない接触プレーでしたが、レアル戦でも鹿島がタナボタPKを得ることになれば、鹿島ペースの展開になるでしょう」