「『大人の発達障害』をうまく生きる、うまく活かす」田中康雄、笹森理絵著
10年ほど前までは、発達障害は専門家の間でも“子供特有のもの”と考えられてきた。しかし近年では、大人になってから診断されるケースも増えている。本書では、時間の管理が苦手だったり、物の整理整頓ができないなど、社会の中で生きづらさを感じている人へのサポートの仕方を解説している。
発達障害の人は、計画性や段取りを持って物事に取り組むことが難しく、自分の興味を優先しがちだ。そこで会社では、一つずつ細かく指示を出すのがよい。朝まとめて一日の仕事を渡すのではなく、「最初はこれを10時までに」「次はこれを12時までに終わらせて」などと指示できれば、トータルの生産性は高くなる。
会社や部署を円滑に運営するためにも知っておきたい。
(小学館 720円+税)