安倍政権が強行する「安保法案」のデタラメを暴いた反論本。安倍政権を舌鋒鋭く追及してきた民主党・小西洋之参院議員が、昨年7月1日の閣議決定による「解釈改憲」の“からくり”を浮き彫りにした。
冒頭では、「集団的自衛権は憲法違反」と結論づける「昭和47年政府見解」を、安倍政権がいかにして“読み替え”たのかを徹底分析。また、憲法前文が規定する「平和主義」の切り捨てを真っ向批判する。
慶大名誉教授の小林節氏も「解釈『壊憲』を撃退するバイブル!」と太鼓判だ。複雑化する安保法案に、いまひとつピンとこない読者も目からウロコが落ちること請け合い。(八月書館 1500円+税)