フジ看板アナだった松倉悦郎さん お寺の住職になっていた
逸見政孝さん(故人)と並んでフジテレビの看板男性アナだった、松倉悦郎さん(68)。ワイドショーの司会でのソフトな印象で主婦層から圧倒的な支持を受け、その後は名スポーツアナとして鳴らした。しかし、56歳にして依願退職。今どうしているのか――。
山陽新幹線姫路駅からクルマで約20分、住宅地の一角にある浄土真宗本願寺派不動山善教寺を訪ねると、松倉さんが迎えてくれた。「楽しくなければお寺じゃない!」と記された名刺には「住職 結城思聞」とある。
「ここは妻の実家で、開基は室町時代中期の永正3年。今年で508年目になる古刹です。02年1月にフジテレビを依願退職してこちらに引っ越してきたから、姫路での暮らしは13年目になります。当初は家内が18代住職でしたが、開基500年の06年に私が19代に就任いたしました。ハイ、結婚の時点で妻のお寺を継ぐ心構えはできていました」
フジテレビ在職中の93年に京都にある本願寺派の僧侶養成学校「中央仏教学院」の通信制教育に入学し、94年末に得度した。