下戸のはずが…50歳過ぎて水島裕さんに訪れた「酒の転機」
中高年の楽しみのひとつは例えば、若い頃にできなかったことや、頓挫したことに手を伸ばせることか。声優として知られ、タレントとしても活躍中の水島裕さん(59)にとって、それは酒。50の手習いではないが、下戸だと思っていたのに飲めることがわかり、酒席に顔を出す楽しみを知ったという。
酒というと、思い出すのが学生時代(日本大学芸術学部写真学科)、工場のアルバイトでもらったお金で、友達の部屋で飲んだときのことです。ビールだったかな、うれしくてコップに口をつけたのに、途端に顔が火照って真っ赤っ赤になり、激しい動悸とともに世界が回ってリバースしてしまったのです。
それからは何度試しても同じ。急にグルグル回ってしまう。海外に出かけた時はホテルのプールで卒倒し、妻を心配させたこともあった。もう飲むのはよそう、僕は体質的に飲めないんだって思っていました。
だから、打ち上げとか酒席にもほとんど参加しないで通してきました。ウーロン茶で付き合う人もいますが、何だか場をしらけさせてしまうような気がして遠慮しました。