タレント気取りの勘違い 上重聡アナ「降板」を迫られる日テレ

公開日: 更新日:

 日テレ・上重聡アナの「利益供与疑惑」の話題が沸騰中である。出演中の「スッキリ!!」で謝罪したが、“応急手当て”の感は否めない。はっきりしていることだけでも、靴の小売りメーカーの元会長から1億7000万円を無利子で借り高級マンションを購入。会長名義の高級車を乗り回し、禁止されている車通勤。これだけでもアナウンサーとしての資質を問われる問題だ。芸能界でいうところの「勘違い」に当てはまる。

「芸能界はちょっと売れただけで周囲はチヤホヤと扱う。途端に当人から、新人時代の謙虚さがなくなり、すべて自分の力と勘違いして調子に乗り、軌道を外す。それを注意、コントロールするのが事務所の仕事でもある」(旧知の芸能プロ社長)

 上重と日テレ上層部に置き換えれば分かりやすい。上重はPL学園のエースとして横浜松坂大輔と戦い名を馳せた。その後、大学、日テレアナと順風満帆にエリートコースを歩めたのも、松坂と戦った「甲子園球児」という肩書があったからに他ならない。ここに最初の勘違いが生まれる。

 今やアナウンサーも周囲は芸能人と同じように見る。サインに握手、写真まで求められる。快く応じるのも「好感度」を上げる大切なサービスだろうが、勘違いする者はタレント気分。元会長は芸能界でいえば、「タニマチ」的な存在。アナウンサーでも全国区の顔であれば、タレントと同じように接し、公私にわたり面倒を見たがるもの。結果、当人の勘違いは増殖。日テレ社員であることさえも忘れて甘えてしまう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(12)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」