温厚な語り口で…市原悦子「放送禁止用語」に表れた批判精神
出演映画「あん」がヒットしている市原悦子(79)。先月30日に公開され、1週間で約10万人を動員。興行収入は2億円を突破した。
市原が演じているのは、樹木希林演じる、どら焼き屋のあん作り職人の主人公・徳江の親友・佳子役。役者人生50年余の市原と樹木の初共演も話題になっている。
市原の映画出演は9年ぶり。実は、このところドラマ出演も減っていて、ナレーションやラジオ、舞台が目立っている。ところが、「あん」をきっかけにテレビのトーク番組などに積極的に出演。先月22日放送のNHKの情報番組「あさイチ」では、市原が「かたわ」「毛唐」と、放送禁止用語を連発し、聞き手の有働由美子アナウンサーが視聴者に謝罪する、という場面もあった。
この15日には、ネパール大震災緊急チャリティーイベント「コクーン・リーディング『紙芝居』 雨にも負けず、風にも負けず~心に残る名作三物語~」の制作発表会見に出席。9月には、東日本大震災の被災地・仙台で単独朗読公演「朗読とお話の世界」を行う。
「市原さんは3年前にS状結腸腫瘍を患い手術をし、体調が万全ではないようです。そのうえ、去年、おしどり夫婦で知られた、夫で舞台演出家の塩見哲さんが肺炎で亡くなり、かなり落ち込んでいました」(芸能ライター)