視聴対象を特化 「テレ東音楽祭(2)」に見た歌番組の可能性
24日の「テレ東音楽祭(2)」は4時間超の生放送だった。
昨年は演歌・歌謡曲を第1部、J-POPを第2部と分けていたが、今年は“老人”を切り捨て若者向けにシフト。演歌界で唯一出演した八代亜紀も持ち歌「舟唄」の前に、テレ東アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」をコブシ全開で披露し、若者受け狙い。
ちなみに、ここで言う若者は10代、20代というよりは40代から50代あたりの正しくは中年世代。荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」、岸谷香「ダイアモンド」、渡辺美里「My Revolution」、小室哲哉が楽曲を提供した鈴木亜美、華原朋美、TRFなどがメーンどころだったことからもわかる。要するにネオ懐メロ路線か。
もっとも、10代向けにSEKAI NO OWARIやきゃりーぱみゅぱみゅも用意されており、10代の娘と40代の母親が一緒に楽しめる音楽祭という裏コンセプトも見える。
■局をあげてのお祭り騒ぎ
目玉はテレ東アナ紺野あさ美が「モーニング娘。OG」として出演することだったが、そもそも控えめな紺野よりも、悪目立ちしていたのはブログ炎上娘の辻ちゃんやあの矢口真里。ドヤ顔で「セクシービーム」をやってみせた。ついでに加護ちゃんも見たかった。