渡哲也は病を乗り越え11月復帰 「新人発掘」で次世代託す
■夫人がリハビリに付き添い
渡にはこれまでも何度も病に見舞われ、闘ってきた過去がある。
72年、「忍法かげろう斬り」(フジテレビ系)の主演を務めていたが、胸膜炎で途中降板。弟の渡瀬恒彦が後を継いだ。74年にはNHKの大河ドラマ「勝海舟」の主役に抜擢されたものの、急性肝炎でまたも無念の途中降板。約9カ月にもわたる長期の入院生活を送った。さらに、翌75年には膠原病で倒れた。当時、東映が渡を大々的に売り出す計画だったが、実現することなく終わった。
定期健診を受けるなど体に気を付けていたが、91年には直腸がんであると発表。手術を受け人工肛門にして、俳優復帰した。
「酒を控え、60歳を過ぎた頃にはたばこもやめたが、今回、またも急性心筋梗塞という大病に見舞われてしまった。ルックスにも才能にも恵まれた俳優なだけに、病のせいで存分に活動できなかったのは、さぞ無念だったでしょうね。そのぶん、後輩に託す思いは強いでしょう。いい人材が発掘されるといいですね」(芸能リポーター)
リハビリに付き添っているのは、青山学院大学在学時から交際していた、大学の同級生だった俊子夫人。病には苦しんだが、伴侶には恵まれたといえそうだ。