ドラマ引っ張りだこ 新井浩文が重宝される「死んだ目の演技」
各テレビ局が新キャストを立てて臨んだ夏ドラもいよいよ中盤。ドラマを背負って立つ主役を陰で支える名脇役の中には、同クールの他局のドラマにも出演している「掛け持ち俳優」が意外と多い。「ど根性ガエル」(日本テレビ系)でゴリライモを演じる新井浩文も、このところ掛け持ち出演が続く人気の名脇役だ。
前クールでは木村拓哉主演の「アイムホーム」(テレビ朝日系)とNHK「64(ロクヨン)」に掛け持ち出演していたが、今クールでも「ど根性ガエル」のほかに、8月10日放送の「一番電車が走った」(NHK)に出演。おまけに、7月公開で大ヒット中の映画「HERO」で大騒動の発端となる交通事故の加害者を演じているうえ、4月に公開された映画「寄生獣 完結編」では異常者を演じるなど、今年だけで5本の映画に出演している。
「リアルな演技力は映画・ドラマ関係者の間で非常に評価が高い。特に演技が難しいとされる“生気のない死んだ目の演技”ができる貴重な俳優といわれ、引っ張りだこです」(映画ライター)
人気もうなぎ上りだ。出演中の「ど根性ガエル」の劇中で新井が歌っている「ゴリラパンのうた」が「耳についてクセになる」と大反響で、ついにCD化されてしまった。また、レギュラーでナビゲーションを務めているBSフジ「美しき酒呑みたち」での自然な姿も静かな人気で、同番組DVDの売り上げも堅調だ。