歌手はいだしょうこを育てた大作曲家・中田喜直の金言
元タカラジェンヌでNHK「おかあさんといっしょ」の第19代“うたのおねえさん”として知られる、はいだしょうこさん。歌手の道を選んだのは“育ての親”といえる作曲家の存在があったから。童謡「ちいさい秋みつけた」や「めだかの学校」の中田喜直さんだ。
「素直に、おしゃべりをするように歌ったらいいよ」「声を作らず、そのまんまで」「力を抜いて自然に発声するんだよ」……。
今も目を閉じると、中田先生の優しい声が耳元でよみがえり、声楽を教わった小学校の頃の出来事がまぶたの裏に浮かんできます。横浜市内にあった先生のご自宅へ歌を習うため通い始めたのは、小学5年生の頃。先生が紫綬褒章を受章されて間もなくでした。
現在のテレビでのイメージからは想像もつかないかもしれませんが、幼い頃はしゃべるのが苦手で、おまけに極度の人見知り。いつも母の陰に隠れ、ひとりではお買い物にも行けないほど引っ込み思案でした。
唯一、恥ずかしがらずに人前に立てたのが、歌を歌ってるとき。不思議と物おじしませんでした。