逮捕の危険も…俳優・中村ゆうじが語るストリップ修行時代
バラエティー番組を中心に、リポーターや司会者としても活躍する俳優の中村ゆうじさん(59)。パントマイムの第一人者でもあり、その世界では一目置かれる存在だが、下積み時代にはストリップの名門、「渋谷道頓堀劇場」で修業したこともあった。
■楽しみは外国人ダンサーとの“民間交流”でした
渋谷道頓堀劇場でコメディアン兼雑用係をしてたのは1980年代の前半。25~27歳の足かけ3年間です。
当時は名コメディアンの杉兵助師匠がストリップの幕あいにコントをやってらして、弟子入りしたんです。
でも、想像以上に過酷な毎日でした。まず朝9時過ぎに、劇場から歩いて7、8分の師匠宅へお邪魔し、身の回りのお世話からスタート。足が悪いのに一人暮らししてらしたから、介助しながら劇場へお連れして、すぐに開演の準備。オープン後は司会・進行、照明や音響、ダンサーさんがステージに投げたパンティーの回収、それに買い物の代行……。
もちろん、幕あいには4回のコントも。深夜0時の閉館後も最後の一仕事で、路上に劇場の告知看板、“ステ看”を据え付けてこなきゃならない。当然、無許可ですから、お巡りさんに見つかったら、軽犯罪法とか都条例違反で検挙されちゃう。