砂川啓介が介護本で明かした 大山のぶ代との“壮絶”夫婦生活
俳優の砂川啓介(78)が26日、著書「娘になった妻、のぶ代へ ~大山のぶ代『認知症』介護日記」(双葉社)の出版会見を開いた。砂川は今年5月、妻で声優の大山のぶ代(82)が認知症であることをラジオで公表。「公表後は物分かりも良くなって助かってます。今日もお昼ごはんを一緒に食べてからここに来ました」と話した。
著書は発売からわずか3日で10万部を突破。8月末に自宅で撮影したという表紙の写真について、「職業病ですかね。いざ写真を撮るとなると、ニコッと笑ってポーズをとっていて。これだとどちらが認知症か分からない」と笑顔で振り返り、「『ドラえもん』を見せても反応がないんですが、最近は自宅の玄関に御影石でできたドラえもんやぬいぐるみが置いてあって、どういう風の吹き回しか、それをひとつずつなでるようになった」と、2700日間に及ぶ介護生活の中で大山の変化を語った。
また、本の中では死産と早産で子供を亡くした影響で40年間セックスレスだったことも告白。「次に妊娠したら母体が危険」という医師の宣告を受けたことが引き金となり、大山が「他の女性と浮気してもいいのよ。私はもう、あなたの子供を産んであげられないから、他の女の人と遊んできてちょうだい」と口癖のように言っていたことや実際に浮気に走ったこと、「隠し子がいても引き取って育てたい」と言われたことも赤裸々につづられている。
老老介護の裏には夫婦だけが知る濃密な時間が横たわっている。