グラドルから演技派へ 酒井若菜“膠原病告白”までの紆余曲折
しかし、94センチFカップの色白巨乳が幸いして、グラビアのオファーに飛びついたところ、出版した写真集は5冊ともバカ売れ。発売の記念握手会では、実に800人が長蛇の列をつくったという記録を持つ。
女優デビューは97年の「サイコメトラーEIJI」(日本テレビ系)。背中だけの出演だったが、脚本家の宮藤官九郎に気に入られ、「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」「マンハッタンラブストーリー」と次々に起用された。人気ドラマ「私立探偵 濱マイク」「ホーム&アウェイ」に連続出演をするなど、グラビアアイドルから女優へと大きく羽ばたいた。
「『大人計画』の松尾スズキにもかわいがられ、2人の関係を怪しむ人も多かったほどです」(演劇関係者)
05年、体調不良から芸能界を1年間休業したが、休業中に出版した処女小説「こぼれる」が話題となった。長文ブログ「ネオン堂」も人気だ。14年大河ドラマ「軍師官兵衛」では黒田官兵衛の妻・光の姉の力を、15年朝ドラ「マッサン」で温水洋一と夫婦役を演じるなど、ドラマでも新境地を開いた。
「タダでは転ばない」という言葉はこの人のためにある。膠原病を告白した勇気も、きっと報われる。