“最後”の3.11 古舘伊知郎は原発問題にどこまで踏み込むか
今月で「ニュース23」の岸井成格、「報道ステーション」の古舘伊知郎、「クローズアップ現代」の国谷裕子と、3人の大物キャスターが降板する。その中で一番の注目は古舘。果たしてどんな終わり方をするか。
「おとなしく最後の日を迎えて、挨拶するだけでしょ」と思う人も多いだろうが、3・11の放送は踏み込んでくるかもしれない。
例えば2012年3月11日は、被災地からの生中継だった。
「世の中には今、ツルンツルンの言葉が飛び交っています。“復興”という言葉です。“キレイ事を言うな”と言いたいです」と、復興を進めない政府への批判をにじませた。エンディングでは「原子力ムラというムラが存在します」と切り出し、その前年末のスペシャル版で原発の損傷原因を追及しようとして、できなかったことに触れ、「もし圧力がかかって、番組を切られても、私はそれはそれで本望です」と述べた。
14年の3・11には、福島で発生している甲状腺がんを大々的に取り上げ、反響は大きかった。そして、甲状腺がんにかかったお子さんの母親へのインタビューを古舘本人が行った。