ミヤネ屋で放送事故? 羽毛布団偽装の特集中に“皮肉なCM”
9日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)で珍事が起こったと視聴者の間で話題だ。
番組では「“欧州産”高級羽毛布団に疑惑発覚か」と題して、世間を騒がせている羽毛布団の産地偽装問題を特集。フランス産をうたった羽毛布団に産地偽装の可能性が少なからずあると短く報じた後、番組はいったんCMに入ったが、その内容がタイムリーすぎた。
CMで映し出されたのは、羽毛布団をPRする通販業者の宣伝。「フランス産の羽毛を使用」「蒸れずに爽やかな寝心地」などと商品の長所をPRし、「2枚組なのに低価格」と、お買い得であることを強調した。
画面がスタジオに切り替わると、特集の本編がスタート。日本に輸入されるフランス産の羽毛の総量と、販売されているフランス産をうたった羽毛布団の総量には大きな差があるという事実が紹介され、出演者たちはビックリ。輸入量を示す円グラフを見た番組司会の宮根誠司(53)が「数字が合わないですね」などと指摘する様子が放送された。
あまりにシュールな展開に、ネット上では<出来すぎている><完璧な流れだった>など、一連の展開を面白がる視聴者が続出。<スポンサーの圧力に屈しない良い番組だ>と“称賛”する声も上がった。
今回流れたCMは通販業者のもので、羽毛布団を製造した業者ではないとはいえ、いくら何でも皮肉すぎる流れ。CMの差し替えが間に合わなかったのか、商品に絶対の自信があったのか……そんなことを考えながら、多くの視聴者がニヤけてしまうような番組展開だった。