歴代の女性秘書役は指定席…囁かれる「オスカー枠」の存在
人気ドラマのシリーズ化は、安定した視聴率が見込める上、レギュラー出演者も出演料の交渉ができることから、テレビ局、演者、芸能事務所にとっては決して悪い話ではない。
「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)で、主人公の田中圭(35)と“ヒロイン役”の吉田鋼太郎(60)の間に割って入り、インパクトの大きい役を演じた林遣都(29)のように、強烈な役を演じることで役者としてのイメージが固定されるのを懸念し、あえて出演を見送る場合もある。もちろん、スケジュールの都合で、泣く泣く降板するケースもあるだろう。
今期でシリーズ第6期を迎えた「ドクターX」(同)も、続編が報じられるたび、主演の米倉涼子(44)が「大門未知子」のイメージの定着化を懸念し出演を渋っていると、関係者の話が漏れ伝わってくる。出演料交渉のための意図的な情報漏洩との指摘もあるが、真偽は不明だ。
高視聴率が見込める「ドクターX」に所属タレントを出演させ、露出を高めたい芸能事務所をはじめ、さまざまな関係者の思惑が複雑に絡み合う、人気ドラマの宿命を3回にわたって、お届けしたい。